体型に合わせた着付け
◆ふくよかで背の高い人
豊かな印象を与え、目立つ存在。大柄や、横段の大きめの物なども着こなせます。
着こなすときにきつく締め付けると体の線を強調するので
、裾すぼまりにゆったりと女性らしく着付けるのがおススメ。
濃いめの色で曲線的な柄のものが似合います。体型補整をきちんと行い、着物にしわが出ないようにしましょう。上前つま先は上げ気味にし、すそたけは長めにかかとを隠すくらいにします。広襟仕立てにし、襟幅は広めに、衣紋は10cmほど引き、首ぐりを少し話して横線を強調します。襟合わせは前くぼみより2~3cm下にして大きなVにしましょう。帯幅はやや広めのものを低い位置に締めると良いでしょう。下部にふくらみを持たせたお太鼓はたれを長くすると、張った腰の線をカバーすることができます。
◆ふくよかで背の低い人
濃いめの色合いの小紋やかすりなどがおススメ。襟肩あきをやや多めにあけ、襟幅は細目にします。裾の合わせ方が浅すぎると太って見えてしまうので、たっぷり目に合せましょう。半襟はやや派手めに2cmくらいは出し、衣紋も7~8cmくらい抜きます。上前つま先は上げ気味にし、裾たけは長めにかかとを隠すくらいにします。帯は薄手のものを選び、小ぢんまりとした丸いお太鼓を結びましょう。
◆やせて背の高い人
やせ形の人は一般的に知的な印象なので、キリッとした直線的な美しさを強調した着付けがおススメです。
細い方でも体型を整える補正は必要です。方から胸にかけてのくぼみ、腰の細など腰布団やタオルなどを使ってカバーしましょう。また、肉のある肌襦袢を着て体に丸みを出すこともできます。
衣紋は抜かず、襟合わせは首のくぼみから4~5cm下で合せた細めのVにします。半襟は1.5cmほどで細めに。帯山も低めに、長めのお太鼓で直線型か下部を膨らませ粋に締めましょう。裾丈も長すぎないよう、直線的な美しさを出すためにつま先も上げすぎないように着付けましょう。
◆やせて背の低い人
柔らかい色地に小さめの柄やかすり柄がおススメです。記事もゴツゴツした紬より一越、紋綸子などが良いと思います。可愛らしい印象なので、その可愛らしさを強調しましょう。
襟幅は普通寸法より0.5cmほど狭く、袖丈も短めで丸みも大きくします。腰下をスラリと長く見せる為に、襟は小さなVに、半襟も控えめに出します。衣紋は4~5cmとあまり抜かず、すそたけはくるぶしまでにして、おはしょりの丈も右4cm左5cmくらいにし、キリットした感じに着付けます。帯幅も広めず幅半分に折って締め、小さく丸いお太鼓にしましょう。
年齢別の着付け
◆お嬢さまの着付け
若さと初々しさを強調しつつ、上品な着付けにするのがポイントです。
まず、体型の補整をすることが第一です。腰のくびれた方には2つ折りにしたタオルを巻き付けたり、いかり肩の人は胸の中心から襟肩にそってタオルをあてがいます。裾丈はくるぶしの下あたりにし、つま先は心持ち上げるようにします。衣紋は余り抜かずに5~6cmまでにし、襟合わせもぴったりと合わせます。心持高めの位置に帯を締め、お太鼓の山は高く大きくまとめます。帯締めは真ん中の位置にとめます。
◆若奥さまの着付け
若々しさの中にも、お嬢さまにない落ち着きと豊かな女性らしさを出して着こなしましょう。
衣紋は、あまり抜きすぎないようにし、帯は上過ぎないように注意しましょう。お太鼓は上下にふくらみをつけてふっくらとした印象になるよう作ります。体型の細くスッキリした方は直線の形にまとめていも良いと思います。帯揚げはすっきりと一直線のぞかせるようにします。
◆奥さまの着付け
着物の本当の味が出せるのは奥さまになってからと言われます。奥さまの着付けのポイントは、女性としての豊かさや、お色気を感じさせるところにあります。胸の合わせ方はゆったりと、帯も腰骨にかけて下目に結びます。その方が、着崩れしないばかりか、美しく色っぽさが出ると思います。衣紋はやや抜き加減に(7~8cmほど)、半襟も多めに出し、柔らかい感じにします。お太鼓は山を低めにし、各府部を膨らませてまとめると、奥さまらしい落ち着きが出てきます。またお太鼓の下側やたれを斜めにして柔らかみのある着付けをします。帯締めは帯幅の下から1/3の位置に締めます。
◆シニアの着付け
着こなしにも自分の味が出て来て、着物がぴったりと板につく年齢ですね。着崩れた着付けにならないように注意しましょう。中年以上の方はやはり年輪の持つ貫録と品位ということを第一に着付けして頂きたいですね。衣紋はゆったりと抜き、襟元はゆっくりと浅め、帯は低めに帯幅を狭めて、お太鼓は小さめに結びます。帯揚げはほとんどかくし、帯締めの位置を下めに締めると年配らしい落ち着きが出ます。裾はくるぶし下までにします。全体にゆったりと上品に着こなすのがシニアの着付けのポイントです。
小袖着物の歴史
着物の歴史は、小袖の移り変わりということになります。皇族を中心とする公卿、 政治を司る武家、そして一般大衆、性別、階級を超越して、小袖を身にまとい、実質、趣味の両面でそれぞれの好みを生かしたのが始まりで、約千年ほども小袖の歴史は続きました。日本の最初の衣類は洋服の感じをとり入れたツーピースで、これは仏教 を中心とした中国の影響、唐の国の丸うつしだといわれましたが、それが奈良、天平文化を経て平安時代になると、王朝文化の華やかさと共に十二単など優雅な衣裳が登場しました。さらに武家文化の時代になると、衣服も実質を重視した質素なものに変化し、江戸時代には庶民が文化を握るようになり、庶民の間で現代の着物に形作られました。
現代の着物は、平安時代の十二単の一番下の肌着(小袖)であったのが次第に表着になり、その後刺繍や絞りが施され華やかになりました。小袖とは袖口を作った小さい袖の衣裳という意味で一番下の肌着としてつけていたもの。上に着るものよりも袖が小さいのが特徴です。
鎌倉時代の末ごろは小袖のたもとに丸みをもたせたり、袖口の下部分を縫い詰めるようになり、室町時代には小袖だけで着るようになってきました。桃山時代の小袖は全体に箔や刺繍、絞りなどが施され豪華なものでした。女性は外出の際は相手に敬意を表すため、小袖の上から打掛を羽織ったようです。
肌着であった小袖が上に着る着物になったので、肌着には南蛮渡来で袖細のジバン(ポルトガル語)「じゅばん」が使われることに。小袖は衣服の中心となり、合わせとして冬は裏を付け、夏は裏なしの単衣、麻素材の帷子(かたびら)使用しました。
染色も江戸時代に友禅染めが生まれ、小袖にも変化が現れ、流行も複雑多様化しました。
形も身幅は狭くなり、袖はだんだん長くなりました。元服前の少女は大振袖を着るようになり、成人すると振袖の端を切った留袖を着るようになりました。
江戸時代中期以降になると帯幅が広くなったので袖付の下をあけて身八つ口を作り、女性の襟幅は男性の倍の襟幅になりました。
素材はちりめんを多く使うようになりましたが、刺繍や装飾は少なくなり、染織の美が競い咲くようになったようです。
明治以降着物にも階級色がなくなり、植物染料から化学染料へさらに機械の導入により大量生産が実現し、より発展した現代着物が一般に普及し今日の発展をみました。
参考書籍 帯姿
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