よろこびの日に着る特別な装いが振袖です。同じ振袖でも種類によりそれぞれ格があり、場所によって使い分けが必要です。
種類と特徴、ふさわしい着用シーンを知っていれば着物がもっと身近に感じられるのではないでしょうか♪
☆振袖の種類
振袖には「大振袖」「中振袖」「小振袖」と3つの種類があり、格で違いが分かれています。そして、それぞれの特徴があります。
・大振袖
最も格式が高いのが大振袖です。本振袖とも呼ばれる大振袖は、未婚女性の第一礼装とされています。
袖丈が114cm前後の袖が振袖の種類の中で一番長いものになります。
その昔は5つの家紋がついていた五つ紋が正式でしたが、今では省略されているものが多いです。大胆に模様をあしらったものからシンプルな色無地までいろいろなデザインがあります。
引きずるほど長い袖丈は気品の中に凛とした美しさを持っています。
*ふさわしいシーン 昔は一般的な婚礼衣装の定番であった大振袖は、現代でもお色直しの衣装として着ている
・中振袖
大振袖に次ぐ準礼装が中振袖です。私たちの生活の中で中振袖をよくみるのは、成人式です。
袖丈が100cm前後の袖です。
晴れの日の装いにぴったりであることから、祝席や華やかな席では欠かせない着物です。
*ふさわしいシーン 成人式や卒業式、大切な人の結婚式に出席する際など、華やかな席にお祝いの気持ちを込めて着用するのにふさわしいです。
・小振袖
袖丈が85cm前後の二尺袖とも呼ばれているものが、小振袖になります。
振袖の種類の中でも一番袖が短いので動きやすいとても便利な着物です。
卒業式では、袴に小振袖か中振袖を合わせて着ます。それ以外では見かけることが少なくなりました。
*ふさわしいシーン 小振袖は堅苦しくない場所、観劇やお茶会、パーティにも気軽に着ていくことができます。
振袖は未婚女性のみ着ることができる礼装です。3つの種類の特徴やふさわしいシーンを知り、振袖で思い切りおしゃれを楽しんでみましょう♪